column コラム
弥生時代(紀元前300~250年頃)の住居
弥生時代(紀元前300~250年頃)の住居
弥生時代になると農業中心の経済生活がはじまるので、居住用以外の目的にも建物が建てられるようになりました。
主に居住用としては竪穴建物、他に地面に柱を建てる堀立柱建物は主に倉庫に使われます。
掘立柱建物でも床を作るものを高床建物、床を作らず土間で使うのが平地建物といわれます。
弥生時代になると徐々に村が国となり、国を束ねる邪馬台国の様な大きな国もできてきます。
人が大勢集まる事によって、居住用や倉庫の他に祭殿の様な大規模な建物もこの時代に建てられるようになります。
また高貴な人、例えば女王卑弥呼の様な人は高床式建物に住んでいたのではないでしょうか。
高床建物になると現在の建物に大分近づいてきます。
堀立柱の上に床受け用の大引きや根太を渡しその上の板材を貼る
弥生時代は水害や害虫を防ぐ為に高床になったと思いますが
現在の木造住宅の床組もほぼ同じ構造で建てられています。
現在の木造建築の原型です。
※写真の柱にある丸いものはねずみ返しです。