column コラム
大事な家を地震から守る「摩擦ゲンシンパッキン UFO-E(ユーフォ―イー)」
地震で最も危険なのが家屋の倒壊による圧死です。それだけではなく、家屋・家電が倒れる事により、大けがや命が危険にさらされる場合もあります。近いうちに起きる可能性があると言われている大地震に備えた家づくりが需要だと三陽建設は考えます。そこで、三陽建設は自由設計の建築プラン「夢叶家」の標準仕様に木造家屋の倒壊を防ぐ建築金物「摩擦ゲンシンパッキンUFO-E」を採用しています。
「摩擦ゲンシンパッキンUFO-E」とは?
UFO-E(ユーフォーイー)は、従来の基礎パッキンの代わりに基礎と土台の間に設置し、土台の下で地震エネルギーを減震する絶縁工法です。100個前後の「W摩擦板」が荷重を分担しながら少しづつ動いて歪摩擦・静止摩擦のWブレーキが作用し、阪神淡路大震災クラスの800galの大型地震を300gal~400galにまで減震させます。
Wブレーキとは?
地震の揺れで上下の凸部が乗り上げると、集中荷重により大きな応力が発生して「歪摩擦」が生じます。これと平坦部の「製紙摩擦」がダブルブレーキとなってゲンシン効果が高まります。
UFO-Eはすごい“摩擦減震装置”
UFO-Eは地震力の方程式 Fe=m・αと摩擦力の方程式Ff=M・μが似ている事に着目し「UFO-E」が誕生しました。μは摩擦係数で、UFO-Eの摩擦板が地震を受けて滑った時に消費する減衰エネルギーの系数です。αは地震の加速度ですが、この単位をG(1G=980gal)とすると、建物にかかる地震エネルギーの系数(設計震度)として使えます。なお、この加速度αは速度sの二乗に比例するので地震の破壊力Feも地震の揺れの速度sの二乗に比例して大きくなります。
UFO-Eの設置方法
家の基礎と土台の間には従来、基礎パッキンが設置されていますが、その基礎パッキンの代わりにUFO-Eを設置します。基礎のアンカーボルトにUFO-Eを通し、その上に家の土台を置きます。次にアンカーボルトに「丸座金」と「2段皿バネ」を通し、ナットで締め上げます。「2段皿バネ」は、「緩み防止+首振り機能」でUFO-Eのスライドに追従する仕組みになっています。