column コラム
〝SE構法vsRC造〟安全性能と住みやすさ徹底比較
『SE構法』が従来の木造建築と性能比較してどれだけ秀でているかは今や皆さんご承知のことかと思いますが無茶ぶりで鉄筋コンクリート造と相対させるとどうでしょうか。いざゴング‼
①耐震性 鉄筋コンクリート造(以降 RC造)はその鉄筋のもつ引張、コンクリートの圧縮強度で、揺れ、衝撃を吸収・分散して地震に耐えるのでヒビ割れ・クラック発生の原因となる一方、SE構法建物はその骨太な木材そのものが持つその柔軟な靭(じん)性で主要構造部分が朽ちることなく住まいを守ります。
②耐火性 「不燃材料」で温度上昇にも強度が低減しないRC造にやや部がありますが外面を少し焦がす程度で45分耐火試験を楽々クリアのSE構法も木造建物の中では〝一番燃えない〟建物と言い切れると思います。
③防音性 コンクリートは高密度で硬く遮音性に優れ、内外部からの音漏れが少なく静けさを好む方向きですがSE構法のもつ〝木の温もり〟を併せ持った空間はRC造では体感できません。
④断熱性と気密性 双方どちらの性能にも優れています。が、RC造の場合気密性高過ぎて室内が冬は寒く夏場は暑いからランニングコストが増し、結露→カビ発生の原因にもなりかねません。年中〝乾ききった感〟のない木のもつ適度な呼吸性を兼ね備えたSE構法に軍配があがりそうです。
⑤メリット・デメリット 互いに大居住空間・自由設計が出来るのが最大のメリットでデメリットといえばやはりそこから生じるコスト面。でも〝長期優良〟〝資産価値〟という観点からみればご納得していただけるはずです。
とまあ、どの項目からみても両雄並び立たずのドローということにしておきましょう…。ですが間違いなくこれからの標準構造に成りゆく最高強度の木造建築といえるでしょう。
『重量木骨』という更なる上級構造仕様を含めて。