column コラム
無垢フローリング
無垢フローリングとは,天然の木から切り出した一枚板が基本です。
生まれたままの木目を見せてくれる無垢フローリングは、複合フローリングよりも自然に近い木材となっています。
家の中を裸足で過ごすことの多い日本人は、無垢フローリングの肌触りや温もりを大いに感じられます。
これに対し複合フローリングは、木材を張り合わせた製品であり人工的な印象を受けます。
温もりは感じにくいですが、寸法安定性や機能が充実していることが多いです。
無垢フローリングの特徴
無垢フローリングの最大の長所は、やはり素材感です。
自然のままの無垢フローリングは、木が持つ機能をそのまま発揮してくれる特徴があります。
湿度が高い時は水分を吸い、低い時は水分を放出することで部屋の中を快適な湿度に保ってくれるのです。
素材によっては傷つきやすいものもありますが、堅い木の種類なら丈夫で傷が目立ちにくい特徴があります。
さらに、一枚板を基本とすることで、丈夫で傷が目立たないという特性があり、より堅い樹種を選択すれば、店舗など人の出入りが多い箇所にも利用できます。
また、木材には湿度や室温変化によって水分を吸・排出する調湿機能がありますが、無垢はその効果がより高いことが知られています。
無垢フローリングのメリット
①同じ木目の床板が存在しない
同じ木から切り出したとしても、一枚板の無垢フローリングは一つとして同じ木目の床板はありません。
世界で一つだけのフローリングを創り上げることができるのです。
②木のぬくもりを楽しめる
家の中で木がもたらす自然のぬくもりを楽しむことができます。
天然素材だからこその肌触りや香りに包まれる暮らしは、人工の複合フローリングでは味わうことができません。
③湿度を調節してくれる
木が持つ調湿作用によって、部屋の湿度を快適に保ってくれる効果があります。
乾燥する冬は、吸収した水分を排出することで部屋の湿度を上げてくれるのです。
季節に応じて調整してくれるので、部屋の中は1年中過ごしやすい湿度を保てます。
④合板フローリングに比べると暖かい
無垢フローリングは合板フローリングに比べて、冬でも暖かいという特性があります。
無垢フローリングは木が持つ性質上、空気をたくさん含んでいます。
木材に含まれる空気が、下から上がってくる冷気を遮断する断熱材のような役割を果たしてくれるのです。
このため、合板フローリングに比べると無垢フローリングは寒い冬でも暖かく感じるようになっています。
無垢フローリングのデメリット
①伸縮・膨張・反りが起こりやすい
無垢フローリングは、水分を吸収したり放出したりします。これによって、床材が伸縮・膨張するのです。
また、木自体が反り返ってしまうこともあります。
②傷つきやすい素材である
無垢フローリングは、合板フローリングに比べると柔らかい材質が多いので、傷がつきやすくなっています。
引っかき傷や凹みがつきやすい一方で、直しやすいという特徴もあります。
傷がつけばやすりをかけて塗装し、凹みがあれば水とアイロンで目立たなくすることができるのです。
③水に弱い
無垢フローリングは、水に弱い性質もあります。
濡れたら水分を吸収し、膨張や反りの原因にもなります。
濡れたところを放置すれば、雑菌やカビが発生するなど、衛生的にも良くありません。
無垢フローリングが濡れたらすぐに乾いた布で拭き取ることが大事です。
弊社でも、無垢フローリングを採用しておりますが、一番はやはり見た目、木のぬくもり、肌触りなどが好きでご採用いただくことほとんどです。
ただし、デメリットである傷がつきやすく、反りが起こりやすいことなどをご理解頂いた上で採用しないと後悔することありますのでご注意が必要です。