column コラム
「調湿効果」がもたらす住まいへの影響!
マイホームを建てる際にどのようなポイントを重視しますか?
間取りやデザイン、断熱性、省エネ性など、こだわらなくてはいけない所はたくさんありますが。
これらのポイントと合わせて考えないといけない点が「住まいの調湿性」です。
日常あまり意識していないかもしれませんが、室内を適切な湿度に保つことで、多くのメリットを得られます。
これからマイホーム計画を始める方はもちろん、今のお住まいをより快適にリノベーションしたい方もぜひ参考にしてください。
「調湿」とは、“湿度を調節すること”を意味します。
湿度が高ければ除湿をし、低ければ加湿をする一連の流れを総称し、調湿と呼ぶのが一般的です。
湿度とは、空気中の水分量割合を指し、同じ温度環境であっても、数値によって人の体感温度は左右されます。
実際に空間の体感温度を評価する指標として用いられているのが、「暑さ指数(WBGT)」。
乾球温度計・湿球温度・黒球温度計を用いて数値化されます。
室内の場合は、WBGT(℃)=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度で算出し、WBGTが28℃を上回ると、熱中症の発症リスクが一気に高まるため、湿度は快適な環境を整えるのに欠かせないポイントです。
メリット①「カビなどの微生物繁殖を抑える」
いくら室内をきれいに保っていても、カビなどの発生まで完全に防ぎ切ることはできません。
カビが生息するのに欠かせないのが水分ですが、相対湿度が60%以上になると繁殖が活発になると言われています。
逆に、空気中の湿気が少なくなれば、カビなどの微生物にとっては居心地の悪い環境になるということです。
メリット②「健康的な暮らしが送れる」
先ほどもお話しした通り、湿度によっては温度がそれほど高くなくても熱中症を引き起こす恐れがあります。
また、逆に湿度が低く乾燥していれば、ウイルスなどが飛散しやすくなり、病気にかかるリスクが高まることは避けられません。
湿度が40%を下回ると、ウイルスに付着する水分が蒸発し始めて軽くなり、空気中に漂う時間が長くなると言われています。(参考:厚生労働省|令和3年度インフルエンザQ&A)
そして、意外と知られていないのがダニとの関係です。
ダニが繁殖するには60%以上の湿度・20〜30℃の温度環境が必要とされています。
室内で繁殖すれば、アトピー性皮膚炎やダニ媒体感染症のリスクが高まってしまうため、小さいお子さんやペットのいるご家庭では、特に注意しなくてはいけません。
このように、健康的な暮らしを送るための環境づくりに、温度と湿度の調節は欠かせません。
メリット③「家の長寿命化につながる」
調湿するメリットは、私たち人間など快適な住環境を保つ点だけにとどまりません。
結露の発生を抑え、構造体などの木部を腐朽やシロアリ被害から守ることができます。
まず、木材の腐朽菌が繁殖する環境には4つの条件が必要です。
そこで!
エコカラットなどの調湿タイルも多く、デザインのレパートリーが豊富で、意匠的な観点で選ぶお客様も増えています。
湿度が高い時は湿気を吸収し、乾燥している時は湿気を放出。
エコカラットプラスは、すぐれた調湿性能で快適な湿度を保とうとします。その効果は珪藻土の約6倍、調湿壁紙の25倍以上もあるんです。
だから結露を抑え、カビやダニの繁殖の抑制も期待できる。洗濯物の部屋干しにも、おすすめです。