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コラム

column

2025/03/03

階段の手すり位置は右側?左側?

住宅の階段には、片方にだけ手すりが付いていることが多いと思います。

ご自宅の手摺はどうでしょうか。

ちなみにそれは・・・右でしょうか?左でしょうか?

これは、設計担当や施工業者さんの気まぐれで、付けやすい方につけるというわけでは決してありません。

実は、とても重要なルールがあります!

さて、そのルールとはどういうものなのでしょうか?

それは、階段を降りる時の、利き手側へ取付ると言うルールです。

構造上、付けられない場面はあるかもしれませんが、基本的にはこのルールに基づいて付けられています。

利き手側へ取り付ける理由はつかみやすく、力が入りやすいということで納得できると思います。

では、なぜ「降りるときの」なのかお分かりですか?

階段から落ちるという事故は、圧倒的に降りる時に多く発生しているのはご存知でしょうか。

人間の体は、階段を登る時には「前かがみ」になっています。

ですが降りる時には、「直立の姿勢」になるのが体の構造です。

登るときには前かがみですので、万が一踏み外したとしても、前にある階段に足をぶつける程度ですよね。

でも、降りるときは違います。

直立の姿勢になっているということは、重心が後ろに傾いているということです。

本来歩行としては、つま先から先に地面につき、その後かかとがつくというのが理想です。

ですが、重心が後ろへ移動することでかかとから先に着地するような姿勢になります。

つまり、どうしても降りる時には、不安定な姿勢になってしまいます。

そして、あ!!と思った時にとっさに出す手。

その命を守る手は、利き手であることがほとんど。

だから、「降りる時の利き手側」に手すりが必要なのです。

これは、実際に過去にたくさんの事故事例があったからこそわかったことなので間違いありません。

これから手摺をつける予定がある方は、降りるときに利き手になるように計画されたほうがいいかと思いますよ。

一度ご検討を!

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