column コラム
昭和レトロの魅力、壊すには惜しい理由
最近、昭和の雰囲気を感じられる建物や喫茶店が人気を集めているようです。
木製の引き戸やすりガラス、タイル張りの玄関など、昔ながらの意匠にはどこか懐かしさがあり、見ているだけで心が落ち着きます。
「昔住んでいた家に似ている」「祖父母の家を思い出す」といった声もよく耳にします。
ただ、そうした建物は年々少なくなってきているのが現状です。
その背景には、以下のような理由があります:
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建物が古く、耐震性に不安がある
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断熱性能が低く、冬場は寒さが厳しい
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修繕や維持に多くの費用がかかる
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活用方法が見つからず、所有者の負担になってしまう
中には、建築的に高い価値があるとされながらも、解体されてしまうケースもございます。
「残してほしい」と思う一方で、現実的な課題が多いのも事実です。
最近では、古民家をリノベーションしてカフェや宿泊施設として活用する事例も増えてきました。
「壊すのではなく、活かす」という考え方が少しずつ広がっているのは、希望を感じられる動きです。
昭和の建物は、単に古いというだけでなく、そこに人々の暮らしや思い出が詰まっているように感じます。
すべてを残すことは難しいかもしれませんが、「これだけは守りたい」と思える場所があるなら、何とか残していけたらと願っています。
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