column コラム
日当りの良いお家って?
日当たりが良い、ということについての明確な決まりはありません。
日当たりには、多くの要素が関係しています。
ひとつは季節です。夏と冬では太陽の高度が異なるため、夏の方が日当たりは良くなります。
他にも、北と南の地域の違いや、方位、建物や窓の高さなどによっても変わりますので、日当たりを定義することは非常に難
しいです。
日当たりを判断する上で、良く出てくる言葉がいくつかあります。
日照時間
日照時間は、日当たりを表す最も簡単な目安となります。
よく気象予報士が天気予報などで用い、各地域の太陽が照った時間数を指す言葉ですが、住宅では、1日のうちで窓などに日光
が当たる時間を指します。
日当たりとの大きな違いとしては、住宅においてはある時期の晴天時について算出され、曇りは基本的に加味されません。
たとえば、「冬至日で日照時間4時間以上」などです。
真南に向いた窓であるとした場合には、半日程度は影になることを意味しています。
また、真東や真西であれば、おおよそ遮られない状態となります。
日影図
日影図(ひかげず、にちえいず)は、建築物がつくる影を時間ごとに平面図に書き込んだ図のことです。
日影図も、少し専門的になりますが、日当たりを表す指標として用いられます。
戸建住宅であれば、日影図から周辺の建物による影になる位置と時間がわかります。
日射量
日射量は、太陽からの放射エネルギー量を測定したものです。
日当たりとは直接関係はなく、太陽光発電などの計算指標として用いられます。
採光
採光とは、建築物の室内へ外部から自然光を取り入れることを指します。
建築基準法において、リビングやダイニング、寝室といった居室に対して、一定以上の大きさの窓の設置を規定する用語で
す。
誤解を生じやすいところですが、採光と日当たりはあまり関係ありません。それは、採光の規定は曇りの日を基準として作ら
れているからです。
日当たりのメリットとデメリット
日当たりが良いことによるメリット
・明るいお部屋になりやすい
・寒い季節に暖かくなる
・洗濯物が良く乾き、殺菌効果も期待できる
日当たりが良いことによるデメリット
・光が強い時にはまぶしい
・暑くなりすぎる
・部屋の内装やインテリアが痛みやすい
どうですか?
簡単に日当りといっても様々な考え方があり住宅においては「間取り」を作成するうえでかなりのキーワードになります。
弊社では専門のスタッフが間取り作成においてじっくり検討いたしますので、お気軽にお声がけをお願いいたします。