column コラム
地盤調査
1.地盤調査は必要?
地盤調査は法律で義務付けられています。
甚大な被害を出した阪神・淡路大震災後の2000年(平成12年)に、建築基準法が改正され、家を建てる際に地耐力を調べることが建築基準法上で求められるようになりました。
地盤調査とは、建物の建築前に地盤の状態を確認するためのものです。地盤調査なしで地盤が軟弱な地域に住宅を建てると、地盤沈下や家が傾くなどの危険性があります。
その危険を回避する安全性の高い建物を建てるために構造耐力(地震等に耐える力)を工事前に計算する「構造計算」を行います。
この構造計算を行うためには地盤の状況を調査することが必要です。地盤調査の結果とともに建物のプランと合わせて最適な構造を検討していきます。
2.地盤調査にかかる時間
地盤調査は調査方法によって、半日から数日程度の時間がかかります。正確な地盤調査報告書は数日かかるケースが多いでしょう。
スウェーデン式サウンディング試験の場合は速報の場合で半日から1日程度、ボーリング調査で1日から数日ほどです。
条件によって調査結果が確定する期間は変わります。
速報は、地盤改良の必要性の有無を簡易的に判断できます。
ただし、調査によっては即日で速報が出ない場合もあるため、すぐわかるとは限りません。
正確な地盤調査報告書は数日かかるケースが多いでしょう。
3.地盤調査にかかる費用
地盤調査の費用は調査方法によって変わります。また新しく土地を購入する場合は、土地の引き渡し後に調査ができる場合が多いです。
費用の目安は一般的に行われることが多いスウェーデン式サウンディング試験は5万円程度、ボーリング調査は25〜30万円程度です。
なお、地盤調査の結果、地盤改良が必要になった場合は、必要に応じて50万から100万円程度の別途費用が発生することがあります。(建物の建築面積20坪前後の場合)
地盤改良工事が必要になるかどうかは、調査結果が出るまでわからないため、ある程度、費用に余裕をみておく必要があります。
住宅を建てる前に、地盤改良工事の有無は予算にも影響しますので痛い出費になるとは思いますが、しっかりとした地盤に家を建てその土地で安心して長く住めることが一番大事だと思いますので、結果が悪くても事故が起こる前に事前に対策ができ、良かったと思っていただけると幸いです(^.^)