column コラム
耐震構造と等級に対する誤解
旧年中は大変お世話になりました。本年も何卒宜しくお願い致します。〝往く・逃げる・去る〟初陣の1月でございます…。
が、この度は元旦に発生した能登半島地震よる被災者の方々には心よりお見舞い申し上げます。TVでしか見る事が出来ませんが29年前の阪神間の時より酷いところが多く改めて自然災害の恐ろしさと厳しさを垣間見る次第です。最近、開放感を大空間間取りの物件が多くなってきている木造住宅建築業界ですがもし、もう一度このような強震度の地震がきたら本当に大丈夫なのかと少し不安になります。
そんな中、№239投稿で御説明通り当社も年頭から『SE工法』なる木骨構造工法を採用出来る体制になり空間デザインのみならず建物の耐久性でもお客様のニーズにお応え出来る準備が整いました。※詳しくはHP検索又は直接のお問い合わせお待ちしております。
さて本題、『耐震設計』への皆様が思われている認識の誤解について。雨漏りは無論、天井・壁クロスに亀裂割れができた、扉の建付が悪い、床鳴りがしだした…。などなどお住まいの方々が真っ先に考える事は「家が揺れ動いてる?」「耐震等級〇なのに…」と言った今後の不安ではないでしょうか。耐震構造とは比較的『崩壊・倒壊しない』建物という意味であり室内仕上げ箇所での不具合に対しては当てはまらない事が殆どです。
万が一、不本意ながらお引渡後にすぐにこうした現象が起こるというのは発生部分の何処かに何らかの負担がかかり過ぎての仕業かもしれませんが5〜6年後に発生する要因については素材そのものの性質・固定・接着状況や消耗頻度・伸縮率によるものもあり全てが〝建物構造部自体の揺れ〟によるものからではないということが殆どです。
当社も工事着手前に使用材料の特性の充分な御説明とご承諾を頂いた上で慎重施工を心掛けて参りますので御理解とご承諾頂きますよう何卒宜しくお願い致します。