column コラム
日本の住まいの歴史 その① 旧石器時代~縄文時代
奈良県にある法隆寺は現存する日本最古の木造建築物として世界遺産に登録されています。
では、日本ではいったいいつごろから木造の住宅があったのでしょうか?
人類が日本列島に移住してきたのが約38,000年前 そこから20,000年ちょっとが旧石器時代と呼ばれています。
旧石器時代の住まいですが、当時は移動しながら生活していたのでテントの様な簡易な住まいであったと考えられています。
旧石器時代も後半になると竪穴式住居が作られるようになった様です。
大阪府藤井寺はさみ山遺跡では約22,000年前の旧石器時代の竪穴式住居の遺構が見つかっています。
縄文時代まで遡ったとして約15,000年前
縄文時代の代表的な住居は、もちろん竪穴式住居です。
竪穴式住居は、地面に穴を腰の高さ位まで掘って床として、そこに柱を建て木組みをして
土や植物を屋根材の代わりに葺いていました。
竪穴式住居の住み心地と言えば、とても暖かい事だったと思います。
土に囲まれている為、冬でも暖かく生活できていたのではと想像ができます。
逆に暑い時期は、川縁などにテントの様なものを作って生活していた様です。
旧石器時代後半~縄文時代にかけて
加工し易くて丈夫な木がすでに使われていた事が分かります。
木造住宅の原点とも言える柱、梁の工法は数万年も前からあった事なのでしょう。
次回は続きの弥生時代にしたいと思います。