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2024/06/18

電気配線計画について

注文住宅では工事が始まる前に間取りや設備の仕様など、決めなくてはいけない事が多く、電気配線計画についてはあまり考えずにあとから後悔する人も多いと思います。

しかし、暮らしやすい生活のためには、電気配線計画も重要です。

コンセントやスイッチをどこに配置するか、電気配線計画をしっかり立てることが大切です。

電気配線計画が出来ていないと、「掃除機をかけるときに差し替えるコンセントがない」「照明スイッチをオンにしたいのにスイッチが遠い」「電源容量が足りずブレーカーが落ちるなど」いろいろと不便になってしまいます。

基本的な電気配線計画は設計士が考えてくれますが、住まれる人の生活スタイルによって、どこにどの程度の数のコンセントが必要かは変わります。そのため、どのような使い方をするか、しっかりとシミュレーションすることが大切です。

注文住宅で電気工事に着手するのは、上棟後1〜2週間の間です。

上棟後にコンセントの配置予定場所に電線やスイッチ、コンセントボックスを設置し、その後壁を張り、壁の中に配線が隠れた状態になり、壁の造作工事が終わった後に、スイッチやコンセントボックスを取り付けるために開口します。

そして、壁紙のクロスを貼り終わった後に、コンセントやスイッチなどの電気設備を取り付けたら電気工事の完了です。

そのため、電気配線工事は上棟する前までに決めておかなければなりません。コンセントやスイッチが見えるのは工事の最後の方ですが、配線自体はずっと前に取り掛かっているため、早めに決める必要があります。

注文住宅の家づくりが順調に進んでいても、工事が進むにつれお客さまの中には「コンセントを増やしたい」「コンセントの場所を変えたい」という要望が出ることもあるでしょう。

配線そのものは上棟後に始まりますが、スイッチボックスを壁に仕込む前であれば、変更に対応できるケースがあります。しかし、造作工事が終わり、開口を開けてしまうと変更は難しくなるでしょう。

開けてしまった開口部の痕跡が残ってしまうし、変更できた場合でも、最悪の場合、壁をめくって配線し直す必要があり、追加費用がかかるということもあるため、工事が始まるまでにきっちりと計画する必要があります。

電気配線を計画するために、家具や家電の配置を図面に落とし込んで決めていくと考えやすいと思います。

家具や家電を配置すると、コンセントが必要になる場所や必要な口数、アンペア数が明確になります。

照明の位置は家具の形や配置、大きさによって、最適な位置や照明の種類が変わるため、図面で確認しておくと失敗しにくくなるでしょう。

コンセントや照明の失敗でありがちなのが、「扉や家具でコンセントが隠れてしまう」「家具の開閉に支障が出てしまう」というケースです。開け閉めがある家具の扉や引き出しは開けたままの状態で、問題なく使えるか、家具で隠れる心配はないか、事前に考慮してスイッチやコンセントの配置を検討しましょう。

計画段階では、図面上でわかりにくい部分も多くあると思いますがしっかり考えて計画することが大切だと思います。

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