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2022/11/14

地盤調査と地耐力

住まいの安全性を左右する「地盤」。いくら頑丈な家を建てても、地盤に問題があっては、住まいの安全は守られません。当然、住まいを新築する際は、その土地の地盤が大丈夫なのか調べておく必要があります。

今回は家を建てる前に知っておきたいその地盤調査と地耐力について。

『地盤調査』の方法はさまざまですが、一般的な木造2階建住宅を建てる場合の調査方法は、先端がスクリュー状になった棒を回転貫入させて行うSWS試験というものが使われるのが主流です。一戸建ての場合、人工的な地震を地盤に与え、その地震の波の速度を計測し解析を行う表面波探査という方法を使う場合もありますが、よく使われる方式はSWS試験です。また、鉄筋コンクリート造や鉄骨造で住宅を建てる場合には、頑丈な地層までくりぬいて調査する、ボーリング調査(標準貫入試験)を採用します。『地盤』とは建物の基礎となる土地のことを指し一見頑丈そうに見えても、実は柔らかい地盤だったりすることもあり、調べてみなければ地盤の強さ『地耐力』はわかりません。

固い地盤の方が地震のときの安心感につながります、また、地質改良をする必要がなく、地盤が弱い場合と比べると費用を抑えることが可能です。逆に軟弱地盤と呼ばれるような、柔らかい粘土や砂でできた地盤の上に家を建てると、地震のときに液状化したり、家の重さに耐えられず、家が傾く原因にもなったりするため、家を建てる前に地質改良を行うことになります。地質改良を行うとなると、100万円を超える費用がかかるケースもあります。

※2000年に住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)が施行され、引き渡し後10年以内に住宅に瑕疵(工事不備による欠陥など)が見つかった場合は、施工会社などが無償で補修などをしなくてはならないという瑕疵担保責任が課されるようになりました。補修費用に備える瑕疵担保保険に事業者が加入するためには地盤調査をする必要があるため、原則として家を建てる前には地盤調査が行われます。ただし、地盤調査を行うことは法律で義務化されているものではありません。

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