column コラム
逆柱(さかばしら)
昨日、ある番組で日光東照宮が紹介されていました。
徳川家光が現在の形にされたそうです。
ところで日光東照宮の陽明門には、1本の逆柱というものがあります。
東照宮全体では、3本の逆柱が確認されています。
木造でお家を建てる場合、本来柱の向きは木の育っていた向きの通りで
下が根元、上は枝先になります。
では、何故わざわざ柱の向きを逆さにしたのでしょうか?
不完全な柱を加えて魔除けにしたという伝説もありますが
”満つれば欠ける”
完成した時から崩壊が始まるという事で、逆柱を入れたのは、まだ完成していませんよといった
思いで取り付けられた様に思います。
永遠に完成したままの状態にしたい。
今でも修復されながら美しい姿を残している東照宮です。