column コラム
日本の木材事情
画像の様な花粉の季節がきています。
私は鼻はどうもないですがクシャミや目の痒みには悩まされています。
何故こんなに花粉が増えたのでしょうか?
以前聞いた話ですが戦後復旧の為に木材が沢山利用さました。
使用した木材量を補うために1960年代に大量に杉の木が植林されましたが、当時の杉は伐採されず開花適齢期を迎えています。
その様な木が一生懸命花粉を飛ばしている訳です。
しかし、現在でも木造住宅の割合は58.9%なのになぜ伐採されなかったのでしょうか?
その答えは、木材自給率の問題です。
昭和30年の日本の木材自給率は94.5%です。
先程の杉を大量に植林しました1960年 自給率86.7%
ところが10年後の1970年には 自給率45%
一番低い 2000年 自給率18.2%
2020年はコロナなどの影響もあって輸入材が減ったせいか 自給率35.8%
になります。
1年間に国内で森(木)が育つ量と国内で消費される材木料がほぼ同じと聞いた事がありますが、消費される木材の65%が輸入材になるということで、山が手入れされず森が枯れ、枯れまいとする木が花粉を飛ばす。
殆どが輸入材に頼っている状態が日本の森には良くない状況を作っていると言うことではないかと思います。
木材やお米、電化製品などもはや国産以上に海外製品に頼るなか
もっと上手く国内材をリーズナブルに利用できるシステムができることで様々な方にメリットがあるのではと考えます。※花粉で苦しんでいる方にも・・・