column コラム
床暖房設備について
ようやくとはいえ〝暖〟が恋しく欠かせない季節がやってきました。「今年こそ〝床暖(房)〟を…。」とご検討中のご家庭も多いのではないでしょうか?今回はその機能や長所・短所について。
まずは電気式とガス式の違いについて簡単にご説明します。
ガス式はガスで温水を作って温水を床下のマットのパイプを循環させる方式、電気(ヒーター)式は、電気ヒーターを発熱させて床面を暖める方式です。
次に光熱費用の違いについて
■コスト例:6畳の温水式ガス床暖房の場合
初期費用650,000円・ランニングコスト4,000円/月 (税抜)
[ランニングコスト算出条件]
1日10時間使用、外気温5度 室内目標設定温度20度、プロパンガス 350円/m3
■コスト例:6畳の電気ヒーター式床暖房の場合
初期費用308,000円・ランニングコスト6,500円/月 (税抜)
[ランニングコスト算出条件]
1日10時間使用、外気温5度 室内目標設定温度20度、 電気25円/kW (オール電化料金平均より)
上記の通り初期費用としては、電気式よりも構造が複雑な温水式の方が高めです。ただし、毎月の光熱費としては、温水式の方が安い傾向にあります。コストで選ぶ際は、ランニングコストと初期費用のどちらも考慮して検討しましょう。
最後に設置した場合のメリットとデメリットについて
メリット
①温風暖房より乾燥しにくい・エアコンやファンヒーターなど、温風が出る暖房機器だと乾燥が気になる方も多いはず、床暖房は風を出さない分、皮膚の水分を蒸発させにくく、空気や肌の乾燥を防いでくれます。
②メンテナンスが楽・メンテナンスが簡単なことも床暖房のメリットです。特別なメンテナンスが必要ないため、手間がかからないだけでなくメンテナンス費用も節約できます。ただし、温水式で使用する不凍液は、定期的に入れ替えが必要となります。
③静かに暖まる・床暖房は、耳障りなエアコンのような動作音や風の音がありません。そのため、静かに過ごしたい人におすすめ。
④場所を取らずに部屋が暖かい・床暖房なら、ストーブ・ファンヒーター等の置場所や収納場所を確保する必要がありません。リビングなどの広い部屋だけでなく、脱衣所やキッチンなど狭い場所にも最適の暖房設備です。配線も隠れているため、見た目もスッキリして部屋を広々と使えるでしょう。
⑤足元からの暖かさが嬉しい・エアコンは、暖かい空気が上に滞留してしまうため、足元は暖まりにくいという欠点があります。しかし、床暖房なら冷えやすい足元からじんわりと部屋全体を暖めてくれます。また、広い部屋でも均一に暖めてくれるので、部屋の中で気温差を感じることも少ないでしょう。
デメリット
①暖まるまでに時間がかかる・床暖房は、スイッチを入れてすぐに暖かくなるわけではありません。設定温度になるまで、ある程度時間が必要です。朝起きる時間に合わせて暖めたいのなら、タイマー機能などを活用すると良いでしょう。
②初期費用がかかる・床暖房に限ったことではありませんが、暖房設備を導入するにあたって初期費用がかかります。床暖房の場合、床下の工事が必要になるため、その分設置費用が高くなりがちです。設置面積や方式によって費用額が変わってくるので、予算を確認して自分や家族にあった床暖房を取り入れましょう。
③光熱費が高い・床暖房は、エアコンなどと比べて電気代やガス代等の光熱費が高めです。しかし、光熱費に関しても、設置面積や方式によって大きく異なります。特に、設置面積は広ければ広いほどかかる光熱費も高くなるので、毎月のランニングコストも考慮したうえで設置場所を決めましょう。
以上をご検討の上、是非とも当社へご相談下さい。※〝太陽光発電パネル設置〟を併合させるプランも効率的かも?